: minecraft 前の投稿で少し書いた東京の地形をマイクラで再現してみたと言う話の細かい話とかを紹介してみる。まず、地形データは国土地理院のページで出ていた地形の高さ情報を含む画像があったので、それを利用した*1。これを利用した2次著作物を作成する時は「国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(図名等)を使用した。」と書かなければいけないそうなので、ここでもこれでもかと明記しておく。
*1:http://www1.gsi.go.jp/geowww/Laser_HP/digital_image.html
基本的なマップ作成の流れ
まず、基本的な流れは、ここのページで紹介されている方法を参照した。ここを見るとデータ画像さえ作ってしまえば後は worldpainter で簡単にマイクラの地形に変換できる事が分かる。しかも、データは既に国土地理院のページに用意されているので画像を上手く加工さえすればいい。
具体的な手順
国土地理院の画像は、色で高さを表すデータなので、それを上手くグレースケールに変換しなければいけない。グレースケールにする場合もいくつか問題があり、この元画像は色で表している部分以外に道などの線が黒く入っておりグレースケールになおす時に問題になる。そこで色情報だけを抜き出し他の部分を消してグレースケールにする。この際、高さ情報が含まれない線部分だけのデータのほうも利用できるので、基準点として線を入れて手作業で東京を再現するのならば、そちらのデータで作った方が都合がいいかもしれない。今回はとても手作業でそんな事をするわけにはいかないので使用していない。線だけのデータにした場合は下のような画像になる。
国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(図名等)を使用した。
次に、作ったグレースケールの高さ情報を持つ画像をマイクラのデータに都合よくなるように加工する必要がある。ここで難しい問題がある。東京を地形データから再現するといっても、前も書いた通りマイクラは高さが256で視界の広さが狭いと言う問題があるので、純粋にそのまま高さを地形に落とし込む事は出来ない。そこで最低でも水面の高さを決めてその部分に水が入るようにとか、上手く行くように調節しなければいけない。ただ、正直な話、私の試したマイクラマップでは失敗してしまっている事は書いておかなければいけない。上の線の画像と同じように高さデータの画像もあるが、あまり役に立つ画像とはいえなくなってしまっているので、そこ辺は省略して実際どういう風におかしくなるかなどを作ったマイクラの地形データを見てもらうと分かりやすい。まず上から見たマイクラの地形データ
国土地理院ホームページ掲載のデジタル標高地形図画像データ(図名等)を使用した。
上から見る分には高さデータがないので、中々の完成度に見える。次に横から見た図などを。
 水面が見える場所は橋のようなものも見えて割りと認識しやすい |
 国会議事堂のあたりを上から見た図 |
 同じく国会議事堂の所を横から見た図。高さ情報が調整できていないので建物の高さがおかしい |
見ての通り高さ情報は建物の位置程度は認識できるもののビルなどが高くなりすぎたり低くなりすぎたりと上手く出来なかった。その為マップ上で場所を認識するのは難しい。この高さを調整する作業は、何度か試してみたがバランスの良い高さにするのは非常に時間がかかる作業だったので、水面を合わせる程度で諦めたが、根気強くやればソコソコの精度にはなるかもしれない。ただし元データの荒さもあるのでもう少し精度が高いデータで綺麗に調整する必要があるかもしれないが、頑張れば東京っぽいものは案外できそうな雰囲気はある。上でも書いたように、建物の配置が分かる線のデータと、建物のノイズを除いた地形の高低差差で気を表すデータを組み合わせて地形を作り、手作業で建物を作ればほぼ完璧なものも出来るのではないかと思う。勿論相当な時間と労力は必要とはなりそうだけど。
作ってみて思ったのは、高さ情報がおかしくても問題ないようなものを作るのには面白いのではないかと。例えば水没してしまってる東京とか、Last of US のような荒廃した街とかそういうものへの加工はかなりしやすそうに感じた。
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