ノッチ氏と“天才プログラマー”クリス氏が酒を酌み交わし語る。団らんのセッションレポート
Minecraftの成功について聞かれたペルソン氏は,「Minecraftを始めたときは,ブロッキーな世界が広がるだけで,何をして良いのか困惑してしまうことがあったかも知れない」「ただ目の前のオブジェクトをコツコツ叩いて,ブロックがポップアップすると,“おおっ”という驚きが生まれる。この驚きの瞬間が,ゲーマー達の話の種になったのではないか」と自作を分析し,口コミによる広がりがポイントだったと振り返る。
トークセッションの最後には,一時期物議をかもした,ペルソン氏の海賊版擁護の発言について,改めて質問が行われた。
より責任ある立場となったペルソン氏だが,この質問にこれまでの発言を撤回することなく,「海賊版がゲームのセールスに直接繫がる言っているわけではない」としたうえで,「海賊版をプレイした結果,おかしなバグが起きない製品版に転じるプレイヤーだっているはず」と回答。「Minecraftのようなビジネスモデルなら,海賊版ユーザーを正規のユーザーに変えるチャンスはいくらでもある」とし,「海賊版を利用することが正しいとは思っていないが,何か悪さをした友人にイチイチ説教などしない。海賊版なんて,そのくらいの小さな問題にしか思えません」と述べ,ゲーム業界がビジネスモデルを変えていく方が建設的であるという自身の考えを示した。