突然女性キャラクターの配布を決定、その理由とは?

5月 20th, 2015 § 2 comments

少し前にマイクラのスキンが昔からあるスティーブだけではなくアレックス(Alex)スキンも選べるようになったということがありましたが、なぜ急に Mojang がアレックスを選べるようにしたのかという事について「マインクラフトが突然女性キャラクターの配布を決定、その理由とは?」というタイトルのニュース記事を見つけたので紹介。

実はマインクラフトだけが女性キャラクターの追加を突然発表したわけではありません。スマートフォン向けゲーム「Temple Run 2」の開発元であるImangi Studiosは、最初は有料もしくはコインによるアンロックでしか選べなかった女性キャラクター「Scarlett Fox」を無料で追加できるように変更しています。

このように各ゲームベンダーが女性キャラクターを突然追加するようになったことには理由があります。実は3月4日のワシントン・ポストに掲載された記事にて、12歳の少女がTemple Run 2に代表されるエンドレスラン系のゲームで女性キャラクターがプレイできないことを痛烈に批判。少女はエンドレスラン系のゲームにおける女性キャラクターの少なさに気づき、自ら同ジャンルのゲームのトップ50をダウンロードして調査を実施したところ、性別を認識できるキャラクターが登場するゲームのうち98%が男性キャラクターを採用しており、女性キャラクターを採用しているのは46%にとどまっていたことが明らかになりました。

さらに、90%のゲームは男性キャラクターを無料で公開しているのに対して、女性キャラクターを無料で公開するゲームは15%にとどまっていたことも判明。有料で配布されている女性キャラクターの平均額は7.53ドル(約900円)でゲーム本体よりも高くなっていたとのことです。

少女は「女性キャラクターの少なさは、私のような幼い女の子のプレイヤーに『男性と女性は平等でない』と暗示しているように思えます。私は女性であり、ゲームでも女性キャラクターを選びたいです。ゲーム内で女性になるのにお金を支払いたくありません」と、モバイルゲーム業界のゲームキャラクターの性別に対する対応を批判しました。

同記事は波紋を呼びさまざまなメディアで掲載され、Touch Arcadeが公開した記事のコメントにて、Temple Run 2の開発元のImangi Studiosの創業者であるKeith Shepherd氏が「ワシントン・ポストに記事寄稿した少女の主張は正当なものであり、ゲームにおけるジェンダー問題を提起してくれたことに感謝しています。今後は有料で配信されている女性キャラクターを無料にし、さらに無料の女性キャラクターを追加していく予定です」と投稿する事態にまで発展しました。

こういった経緯があって、Imangi Studiosが女性キャラクターのScarlett Foxを無料化したというわけで、Mojangの女性キャラクター追加も少女の記事に対する対応であると見られています。

ゲーム業界では今回のようなジェンダー問題が取り上げられることが少なくなく、以下の記事のようにゲームに登場する女性キャラクターが性の対象として描写されていることが批判されるなど、ゲームにおける男女平等は非常にセンシティブな議題の1つです。

マインクラフトが突然女性キャラクターの配布を決定、その理由とは?
http://gigazine.net/news/20150428-minecraft-girl-skin/

個人的には Mojang はスティーブからアレックスのスキン(スキンというか体形?)へと元々穏やかに移行していく予定だったような気はする。

Alex_Pack_XBoxOne_Screenshot_06

関連項目

新しいスキン!実績!音楽! minecraftologies マインクラフト
http://minecraft.ologies.net/2015/04/steve-alex-simpsons/

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