公式ブログで「Let’s talk promotions built into Minecraft」というタイトルの投稿がされており、マインクラフトの商業利用に関するガイドラインが更新されたらしい。以前もこの手の細かい話はいつもの適当な訳では困るので、毎回なるべく原文を参照するように繰り返してきたが、マイクロソフトに買収されたおかげか、今回の変更は公式に日本語でもガイドラインが作られているので日本人に優しくなった気がする。「Minecraft の商業目的使用に関するガイドライン」を Mojang の公式サイトで見ることが出来る。さり気なく「MINECRAFT エンド ユーザー ライセンス条項」も最終更新日が変わっているので、気になる人は合わせて読むと良いかも。
今回変更された主な部分は企業や団体による「Minecraft のゲームプレイを利用して関連性のない製品、キャンペーンまたはサービスの宣伝およびマーケティングの禁止」ということらしい。あまり一般のプレイヤーには関係はなさそう。
一応以下気になりそうな部分だけ
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Mojang の公式ブログでお知らせが着ていたのでチェックしてみた所、以前は英語だった EULAs(エンド ユーザー ライセンス条項)などが日本語化しており、しかもガイドラインが作られていたので紹介。
EULAs
- MINECRAFT エンド ユーザー ライセンス条項
- https://account.mojang.com/documents/minecraft_eula
ガイドライン
- ブランド資産に関するガイドライン
- https://account.mojang.com/documents/brand_guidelines
- 商業目的使用に関するガイドライン
- https://account.mojang.com/documents/commercial_guidelines
- Terms and Conditions
- https://account.mojang.com/terms
何故かわからないけど英語と表記が違っているので、ひょっとしたら日本語で読んだ方がわかりにくいという可能性も結構ある気がする。英語で「ブランド資産のガイドライン」となっているものが日本語では「当社のゲームのブランドおよび資産の使用に関するガイドライン」となっているように、細かく修飾が加えられていてライセンス関係にありがちな日本語に変化しているので。
最近、Bukkit(CraftBukkit) が公開停止になっている件について。Bukkit の公式のダウンロードのページも下のような画面が出てダウンロードする事ができなくなっている。
Bukkit サーバー(CraftBukkit)について知らない人もいるかもしれないので簡単に説明すると、マインクラフトの PC 版でマルチプレイをする時に使われていたマインクラフトのサーバーの一つ。ファンによって作られていたマイクラのマルチプレイ向けのサーバーソフトの中でも非常に人気があり、ちょっと大きめのサーバーでマイクラのマルチといえば Bukkit を利用しているのが状態だと思う。そういう意味では、Minecraft のマルチは事実上公式の作ったサーバーではなく Bukkit のサーバーに依存しており、その Bukkit 上で動くプラグインなどがユーザーによって活発に開発されて Minecraft のマルチプレイを作り上げていた。それがダウンロードが出来なくなっているという話。bukkitwiki.jp (日本語で読める Bukkit の Wiki )を見るとこう説明されている。
2014/09/04
BukkitがDMCA(アメリカのデジタルミレニアム著作権法)に抵触しているということで、すべてのバージョンの公開が一時停止されました。この解決にはしばらく時間がかかるものと思われます。詳しくは[1]をご覧ください
https://bukkitwiki.jp
書かれている事は Bukkit のライセンスは GPL(v3) だから今の状態はライセンス違反だという事。GPL(v3) はオープンソースなどでよく使われるソースコードの公開が前提となっているライセンスで、今の Craftbukkit の取り扱いはこれに違反しているというもののようだ。ここに日本語訳っぽいものもあった。
この辺の話は Notch が Mojang を売却した理由としてあげていたライセンスの問題と密接に絡んでいる。Minecraft1.7.10 で出てきた新しいEULA(利用規約的なモノ)が Craftbukkit のライセンスと合わずにこの時点で公開停止となっていた。その後、Bukkit を Mojang が買収し、EULA は適用されないという話になった。実際はこの時に既に問題が起きていたのだろうと思う。まあ Bukkit というのは実際は Minecraft にとって非常に大きなモノで、ある程度公開されて自由に皆が開発すると言う文化だった。そしてその MOD 文化が Minecraft の強みでもありマイクラのマルチプレイはここに面白さの殆どを依存していたと言ってもいいと思う。今問題となっているのはそこが揺らいでいると言う点で、この話は Bukkit だけではなく、それ以外の MOD や MCEdit のようなツールにも影響をもたらしかねない大問題と言えるだろう。Notch の主張では EULA は変わってないと言う話ではあったが・・・客観的に見ると明言されていなかった部分が書かれていたりと変化はしていたと思う。
最近の騒動を要約すると
CraftBukkit は Mojang に売却されたが、なお Mojang とのトラブルは続いていたようで、これ以外も色々とライセンスの関係でもめていて嫌気が差した Notch は Mojang を マイクロソフトに売却し、Notch は Mojang から出て行った。そして Craftbukkit はライセンス違反で公開停止。つまり、金に変えれる物は大体換金された上にプレイヤーのボランティアで成り立っていた MOD 文化が揺らぎ、内紛状態。その上 Minecraft の最大コンテンツであったマルチ版は事実上崩壊寸前。というちょっと困った事体になっているようだ。この影響で日本のマイクラのマルチサーバーも更新や公開を停止している所があるようだ。
参考
- CraftBukkitの公開停止とライセンスについて:適当日記(失踪中) – ブロマガ
- http://ch.nicovideo.jp/ittekikun/blomaga/ar577441